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Persepolis
↑去年、パリ在住18emeさんの記事を読んで、即amazonに注文してしまった本、「ぺルセポリス~イランの少女マルジ」。 イラストレーターである著者、マルジャン・サトラピが、自身の少女時代、故郷イランで経験した革命、戦争、内乱について、漫画で語っている自伝。 裕福で教養高い両親に育てられた賢いマルジは、革命や戦争、体制への疑問を抑えられずに、大人や社会に正面からぶつかっていきます。小さな体いっぱいで自由と正義を叫ぼうとするけれど、周囲の家族や友人が次々と理不尽な死に方をしていくのをまざまざと見せ付けられるだけの日々。(賢く強い少女が、混乱に翻弄されつつ冷静に生き抜く様子は、アンネ=フランクを思い出さずにはいられません。)「この国を生き抜いていくには、起こっていることを正しく理解する知識を持つ以外ない。」。革新的なマルジの母親は、娘の今後の人生に必要なのは徹底したフランス語教育と判断し、14歳のひとり娘をイランからウィーンに送り出すのです。物語はここまで。 戦争はおろか、国際情勢によって直接自分の生活を揺さぶられるという経験を全くしていない(平和ボケ頭の)わたしが、この本から当時のイラン・イラクの市井の人々の混乱をどこまで想像しようとも、現実には全く及べないでしょう。 マルジは14歳で両親と別れウィーンに向かいますが、同じようにして、12歳以下の数多くの男の子たちが親と離れイランを去ったそうです。未来の戦士である彼らは13歳になると国から出られなくなるから。わずか13歳で国に委ねられる人生。もちろんパスポートなど持てるはずもない一般人たち。そういう国が実際にあること、そしてそういう情勢に追い込んだのはその国の政府でも国民でもなく、利権を狙う、遠く離れた先進国だということ。 いまチャイナ・ペインティングを一緒に習っている仲間に、50代のイラン人女性がいます。話していて察するに、彼女は超~大金持ち。ロンドンのど真ん中で何一つ不自由ない生活をしている様子なのですが、出身や国の話をするとき、一瞬彼女の表情が曇るのは、私の気のせいではないはず。1度、彼女とイランイラク戦争や内紛の話をしてみたいと思うのですが、興味本位で話を聞くだけでは失礼。自分の意見を整理して、きちんと双方向の会話ができるくらいの知識をつけてから、この本を読んで心を打たれたことをいつかうちあけたいと思っています。 18emeさん、素晴らしい本を紹介してくださって、どうもありがとう!
by septfilles
| 2006-01-23 05:02
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