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クラシック音楽には,興味もなければ知識もゼロな私,いわんやオペラをや.
オペラなんてものは,ご幼少のみぎりから楽器演奏をたしなんできた深窓のご令嬢,または,時間もお金も有り余っているおじさまおばさまの観るもの・・・と思い込んでいました.小学生の頃からずっと洋楽一直線,ベストヒットUSAで思春期を過ごした(古っ!)わたしに,オペラなんて理解できるものだろうか? 結論を先に言うと・・・ Sept filles,終始,号泣・・・ *「またかよ?!」と突っ込んだそこの貴方,・・・鋭い!! (詳細お時間のある方はこちらをごらんください・・・.) やっぱり, 古典はすばらしい! そして, 本物には,何人をも感動させるパワーがある! ↑あたりまえのことですが,あえて力説しちゃいます! まず,わかりやすい単純なあらすじ! 「椿姫」の初演は,1853年,今から150年前のこと.舞台はパリ. こんな大昔の外国(!)のお話で,生きている時代も人種も言葉も全く違う日本人の私が感動できるのはひとえに,筋が単純明快だから! 「愛する人と結ばれない悲恋の運命」,「闘病の果てに力尽きて迎える孤独な死」・・・ 古今東西,人類みなが素直に共感して泣けるわかりやすいテーマ.重要です. 次に,主演女優! 事前予習のつもりで鑑賞した,アンジェラ・ゲオルギューの椿姫(1994,ロンドンロイヤルオペラ公演),アンジェラがとてつもなく美しかったので,「あーぁ,予習でこんなに綺麗な人みちゃったら,本番のウィーンで,もしデブな椿姫だったら幻滅しちゃう・・・.」と心配していました. 今回の主役,ノラ・アンセレムは,アンジェラのような正統派美人ではないのですが,逆にその分,病気になって弱り痩せ細っていく第3幕で,その本領を発揮.乱れた汚い髪,曲がった腰,こけた頬・・・.メイクや衣装ももちろん影響しているのでしょうが,思わず目を背けたくなるほどの悲愴な表情,動き,そして歌声は,ヴィオレッタの凋落をリアルすぎるほどに表現していて,泣けました・・・. そして,男優たち! 「男性オペラ歌手って,みんな背が低くて首がなくてお腹が出てて頭が大きくて,ぜーんぜんカッコよくない!」と思っていた私・・・.すいません,反省しました... 主役ヴィオレッタの相手役,アルフレード役のホセ・ブロス.彼も外見はすべて上記のとおりだったのですが(苦笑),目をつぶって歌声を聴いていると,その声,その歌詞,口説きの内容たるや,「あぁ,もう,こんな歌でこんなふうに口説かれたら,私もOK!」と思ってしまうのです,本当に!!(笑) 声だけでここまで人の心を動かせるものかと. 最後に,字幕. 国立オペラ座,ボックス席では,1番前の席には1人にひとつずつ字幕(設定できるのは,英語,ドイツ語.フランス語もかな?)の出る小さなスクリーンがついています.(ちなみに2列目,3列目になると字幕が壁に取り付けられているため,舞台と壁を交互に見なくてはならず,後ろの人は大変そうでした.) この字幕が大活躍・・・.「言葉の意味(「椿姫」はイタリア語)は,わからなくてもいいや.」とあきらめていたのですが,この字幕のおかげで英語でせりふを理解できたのは大きかった.極端な話,私は字幕(内容)で泣いた場面もたくさんありました. というわけで,生涯ベスト10には必ず入るであろう大きな感動をもらった約3時間,あれで170ユーロは安すぎる!とまで思ってしまいました.オペラにハマる人の気持ちもちょっとわかったような気が.(どこぞの女流作家のように,ハマったあげく自分も舞台で歌おうなんていう人の気持ちはおよそ理解できませんが.) そして同時に,こうして,自分のルーツからは遠い文化に感動すると,必ず反動で,自分のルーツの文化にもむしょうに触れたくなります.近いうちに日本に帰って,歌舞伎や能が観たい!きっと共通するものがあると思うのです.次は歌舞伎鑑賞を目指して,また計画を立てなくちゃ!
by septfilles
| 2006-03-10 00:09
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