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「あぁー、もう読む本がないわー。」とボヤく私に、とつぜん夫がぶっきらぼうに手渡した一冊の本、「理系思考」。
ああー、わたしは100%、どこを切っても文系金太郎なんだからー、こんな本、興味も関心もないのっ!・・・といつもなら突っぱねるところ、他に読む本がないのでしょうがなく読んでみました。 えー、日本全国のエンジニアの皆さん、いますぐこの本を読んで下さい!! 思わずそういいたくなるような内容・・・。 生粋エンジニア畑から、人事コンサルティングという文系畑?に転職した異色の経歴をもつ著者が、いまいち陽の目を見ていない(=日本の経営者の7割は文系、=国会議員も官僚もほとんど文系、=エンジニアリング、技術を売りにする会社でさえ役員のほとんどは文系、という事実・背景が前提です。)ニッポンのエンジニアたちに贈るエールが詰まった本。 私が以前日本で7年間勤めていたドイツの会社は生粋のエンジニアリング・カンパニーで、「エンジニア出身でなければ、ボードメンバー(役員)にはなれない。」というのが掟のような会社でした。マーケティングやセールス出身のマネージャーはどこか見下される感があったし、名刺には「なんちゃらPh.D」とか、「Dr.なんとか」というのを刷るのがステイタス(ドイツ人てそういうの好きなのよね。)。 これはこれでかなり極端な例なのですが、おかげですっかり「理系の人=えらい。」という 文系社会ニッポンにおいて、不遇(というかそもそも彼らは名誉とかお金に対して無欲なんだと思うのですが)の理系氏たちが、今後有効に自分をアピールする方法、自分の能力を最大限に発揮する方法、ひいては技術大国日本が、すぐ後ろに迫っている中国韓国の脅威に負けずトップを走りつづけるために、なすべきことを熱く温かく語る著者。 「エンジニアの皆さん、頑張って!!!」と一緒に応援したくなった本でした。
by septfilles
| 2006-01-24 04:34
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